斗鬼ゼミ隠岐島フィールドワークの記録
 
日程…8月22日(土)川崎〜境港 23日(日)境港〜西ノ島
 
  24日(月)〜26日(水)西ノ島  27日(木)西ノ島〜岡山〜東京
 
8月22日(土) 天気…晴れ やっとの思いで境港に着いた。もう夜で、辺りが暗い。昨日からの、品川からの電車の旅は大変だった。あまり眠れなかったので、みんな疲れている様子。境港駅に降りたらいきなり、みずきしげるの生まれ故郷ということで、妖怪たちがずらずらとおで迎えしてくれた。すごくかわいい妖怪達が、みずきしげるロードの両脇にいっぱい。それに、鬼太郎の公園、お店もあって楽しめながら歩けた。私たちが泊まるのは「ビジネスホテル」というが、なんだか民宿って感じ…。ちょっと汚かった。部屋にも布団にも毛がたくさんついているし、風呂も普通の家庭にあるのと同じような風呂だし、男の子の部屋はクーラー壊れているし…。(だから500円引きだったの)なんだかぼろいの…。でも、主人はいいおじさんよ…。(トランクス一枚で現れたから驚いたわ…)直ぐに夕食を食べに行った。「どんど」という日本料理屋さん。私はお寿司を食べたんだけど、とてもおいしかった。魚がおいしいね。みんなも、おいしくて感激していた。その後、鬼太郎の公園へ行って花火をした。楽しかった!
 
8月23日(日) 天気…晴れ すごく疲れていたのね…。出発の20分前ぐらいに飛び起きてすぐ出発。(目覚まし何回も鳴っていたのに…)境港駅につくと、斗鬼先生に会った。バスに乗り七類港へ。少し待ってから、船に乗った。結構大きな船だった。眺めがよかったし、とても気持ちよかった。(…けど私、ほとんど寝ていたのよね)船からピョンピョーンと飛ぶ、飛び魚を初めてみた。感激。虫みたいで、とてもかわいかった。飛び魚ってすごい飛ぶものなんだー、と初めて知った。9時20分〜11時50分頃まで乗りやっと、西ノ島の浦郷へ。少し歩いたところに民宿があった。普通の家みたいだけど、きれい。でもテレビが100円…。(結局ここに居る間、テレビは見なかった)少しお茶してから、町中をぶらぶらした。人が少なく、店がほとんどなく、本当に閑散としている。昼食を食べに「ドンキー」という店へ入った。中は超狭いけど、西ノ島の唯一のファーストフード店だから、繁盛しているらしい。食べてから元小学校の校長先生だった、真野さん宅へ行き隠岐の島のお話をうかがった。とても立派な家で、100年ぐらい建っているらしい。なんでもよく知っていらして、驚いた。話し方がとてもゆっくりで、だんだん眠たくなって来てしまって「主婦の会」のところの話で、相当うとうとしてしまった。(ごめんなさい…)2時過ぎから5時前ぐらいまで話を聞いた。その後、由良比女神社へ。ここでは、イカの神様を奉っている。神社にはイカを採るときに使う駕篭が飾られていた。彫刻もイカの模様でおもしろいと思った。ピンク色のイカの形の電話ボックスには、驚いた。また、ぶらぶら歩いて帰宅。休憩してから夕食。鯛の刺身がとてもおいしい。それから、お風呂。狭いのに3人で無理矢理入った。その後、男の子の部屋でビール飲んだりして(私はお茶)おしゃべりした。12時頃まで。楽しかった。そうそう、ここのトイレって旧式なのよね。ちょっと恐い…。
 
8月24日(月) 天気…雨時々晴れ 朝から雨降り…。今日は先生と別行動で、私たちは午前中は国賀海岸へ行った。バスで行き、そこから、魔天涯まで1時間半ぐらいかかって山登り…。道と言えるような道はなく、ただ山の縁をひたすら歩いた。しかも天気が悪く、雨が降ったり、日差しが射したり…。牛の間を通らせてもらったり(恐かったよー)…。先輩は早くてどんどん登って行くのに、田端君はあんな荷物を持っていてもどんどん登って行くのに、私は体力がないせいで、ヒーヒー言ってやっと、最後に頂上へ。でも、眺めが超最高!超綺麗!超気持ち良く!て感激!!!歩いている途中でも通天橋の眺めは最高でした。ここの魔天涯は90度の絶壁で、ドラマのロケでよく使われるらしい…。頂上からタクシーで帰り、昼食をまた「ドンキー」で食べた。店に中学生の女の子と母親がいたので、リエちゃんが話しかけた。話を聞いてみると、こちらの若い子たちも、都会の子たちと同じようにおしゃれを楽しんだり、遊んだりしているらしい。一概に地味とはいえない。この店の主人にも話を聞いた。この主人はここで生まれて、東京で40年ぐらい働いて、その後13年前にここへ戻ってきてこの店を開いたらしい。西ノ島にはこの様な店がなかったため、島の人々には大変喜ばれていると言うことでした。そう、ここで袴田先輩が注文したチェリーの炭酸のジュース。これがすごいの、なんのって…。かなりビックリ!!まさに蛍光ピンク色そのまま。味はね、チェリーだったけど…。身体に悪そうだなー。その後、バスで別府へ行き、後醍醐天皇が島流しされて、住んでいた黒木御所へ行った。資料館を見たり、資料館の人の話を聞いていると、後醍醐天皇ってすごい行動的で、野心的ですごいなと思った。島流しされて、そこから脱出し、幕府を倒すなんて、まるで映画みたいだ。かつて、後醍醐天皇がいたおなじ地に立っていることに感激した。浦郷へ戻り、お土産をみてから帰宅した。今日の夕食はサザエの壷焼きや、カニがでて豪勢でした。夜真野さんがこちらへいらしてくれて、風呂の後またお話を聞いた。戦争の話もしてくれた。9時半頃帰宅された。私たちはその後、港へ行き花火をした。空がとてもきれいで、星がいーーーーっぱいで、まるでプラネタリウムのようだった。
 
8月25日(火) 天気…晴れ 朝食を済ませ、今日帰る先輩達をバス停まで見送りに行った。なんだか寂しかった。その後1時間ぐらい休憩し、先生と淀野澄子さん宅へ行き隠岐の食生活の話をきいた。淀野さんは婦人会の人で、とても品があって優しい方でした。。昔の子どものお弁当の話から、漁業の話まで色々話をしてくれた。10時から12時頃までいて、それから三枝さんを迎えに港へいった。…が、船から彼女は降りてこないので、民宿へ戻った。少ししてから中華店へいき、朝食をとった。その後、港へ又行った。今度の船には彼女はいた。すぐ、そのままタクシーに乗り(彼女は疲れていたようだけど)、焼火神社の宮司さんである松浦さん宅へいった。初め不機嫌な感じがして、気むずかしい感じがしたが、話している内に笑いもでてきた。話の後、焼火神社を案内してもらった。車を降りてから、山の中程にある神社まで結構歩いた。疲れたー。神社は建て直し中だが特別に中にいれてもらい、2階の眺めの良い部屋で天然水を頂いた。景色がよくて、まるで絵をみているようだった。浦郷まで送ってもらい、一端民宿に戻りすぐ若者宿へいった。今日、ドイツから音楽家の先生がきていて、食事会を開くということで、淀野さんに呼ばれたのだ。つくと、いきなり食事をだされた。あまりおなかが減っていなかったので、残してしまった。食後また、民宿へ戻り又夕食。もう、苦しかったけど無理して少し食べた。結構残したけど。忙しくて、またまた若者宿へ。和室で隠岐の主婦等と、ドイツからきた小林さんと、ドイツ人の女性がまるくなって、話をしていた。そこへ私たちも加わり、ドイツの女性の話をきいた。小林さんの話はとてもおもしろくて、笑いっぱなしでした。主婦の人たちが隠岐の民謡を歌い、それにあわせて踊りもみせてくれた。しゃもじをもって、きんにゃむにゃ、とかいってうたっていた。ここでは直に島の人々とふれあうことができて、貴重な体験をしたと思う。
 
8月26日(水) 天気…晴れのち曇り 8時半に出発。朝から日差しが強かった。眠い目をこすりつつ珍崎へ。ここでは貝の養殖をしている中上さんにお話をきいた。普通のおじさんが一人で、養殖場で待っていてくれた。ここでの仕事の話を聞いたり、貝殻を見せてもらったり(綺麗な色の貝殻をたくさんもらった)、実際貝の養殖をしているところも見せてもらった。その後、一緒に船に乗せてもらい海へ出た。私たちは中上さんの仕事振りをみせてもらうことができた。そして、採りたてのひおうぎ貝をその場で、食べさせてもらえた。ちょっとしょっぱかったけど、とーてもおいしくて感動!こんな経験普通、できるものじゃないので、私ってラッキーだなと思った。帰ってきてから、昼食を食べ、お土産を買いに行った。それから、又別府へ。こんどはふるさと館へ入った。ここでは、隠岐の伝統文化を知ることができた。しかし、もう疲れていたわたしは、ボーっとしてしまって、ビデオも見たけどほとんど寝ていた…。夕方5時過ぎに帰宅して夕食。休憩していると、真野さんがまた、こちらへ話をしにいらしてくれた。話をしていると、小林さん(海で、ウニが足に刺さったらしくて、痛痛しかった)とドイツの女性も民宿へきた。私たちのいる和室には、東京からきた私たちと、隠岐の住民と、ドイツ人女性と、ドイツに住んでいる日本人男性が集合して同じテーブルを囲んでいて、なんだかおかしかった。小林さんはドイツに来なさい、といってくれたので本当に行けたらいいなーと思っています。

8月27日(木) 天気…曇りのち雨 朝食後直ぐに出発。真野さんが港まで、送りに来てくれた。お別れをして10時の船で帰った。帰りの船のなかで、岩手からきたという船乗りさんと知り合いになり、境港へつくまで、ずっとおしゃべりをしていた。三枝さんは酔ったらしく、下へいったりしてうろうろしていた。境港からバスで岡山までいった。ここで少し時間があったため、岡山城を見に行った。そして、新幹線でかえった。途中白鷺城がみえて、ライトアップされていてとてもきれいだった。今回、先生とゼミの友達とくることができて、本当によかった。島の人々の生活を知れたこと、色々な人と出会えたし、ゼミの人とも仲良くなれた。貴重な体験をすることができたことをうれしく思っています。 高畑 暁