江戸川大学公開講座 人間は暴力をこえられるか?

「騒音という暴力−自文化の音、異文化の音」レジュメ

                  斗鬼正一(文化人類学)

 

第一章 騒音という暴力

 騒音漬けの現代都市

 平城京で桜島の噴火音が聞こえた!

 中島義道のスピーカー音恐怖症

 中島義道、1996、『うるさい日本の私 「音漬け社会」との果てしなき戦い』、洋泉社

 

第二章 騒音って何だ?

 中島義道の自衛策

 静かさに耐えられなかった如月小春

 暗騒音

 騒音とは何だ?

 主観、客観

 必要な音

 誰の主観か

 高度成長期の騒音の意味

 騒音は社会的、文化的存在

 

第三章 日本の音文化

 日本人は走音性動物

 無音を嫌う

 雑音強調した鐘

 雑音を左脳で聞く

 雑音文化圏と楽音文化圏

 

第四章 アジアの音文化

 バンコック

 香港

 インドネシア ラメイ(賑わい)の文化

 歪んだ音 

 

第五章 ヨーロッパの音文化

 クライストチャーチ

 バス、教会、

 静寂都市ベルリン

第六章 音の統制と民族アイデンティティ

 発声の統制

 カストラート

 ベルカント唄法

 本居宣長と五十音図

 国学

 国家語

 雑音の排除 方言

 

第七章 ランドスケープとサウンドスケープ

 雑草

 ガーデニング

 風景の統制とアイデンティティ

 ベルリン 異文化の音

 

第八章 音響コミュニティー

 家族の音

 音の共有と音響コミュニティー

 祇園囃子

自分の音、我々の音で満たす

 

第九章 権力を背景にした音

 時の鐘

 防災無線

 音の帝国主義

 国見と音

 平安京の都市計画

 

結論 音という暴力の限界

 文化という暴力

 ガムランの歪んだ音

 祇園祭の囃し

 川端康成 山の音