日本テレビ『世界一受けたい授業』に出演

 各界のスペシャリストが、目からウロコな授業を展開する新型アカデミック・バラエティ

テーマ
 「マリリン・モンローは美人じゃなかった−地図には載っていない美人の境界線、恥の境界線−」
放送日
 2006年11月4日土曜日 19時57分−20時54分
出演
 講師
  斗鬼正一、ヘイゼル・バートン、茂木健一郎
 司会
  堺正章、上田晋也(くりむしちゅー)
 生徒
  有田哲平(くりむしちゅー)、渡辺徹、中川翔子、押切もえ、辺見えみり、渡辺満里奈、松本明子、次長課長、城咲仁、細山高嶺


内 容

紹介

*英語を話す民族の境界線

*お米を主食にする民族の境界線

*世界の境界線を研究し続ける男 江戸川大学教授、文化人類学者斗鬼正一先生

 現代人は自分の常識にとらわれ過ぎている。自分の中の境界線を取り払い、世界の文化の違いを知ることこそ、これからの時代を生き抜くために必要なこと

日本の当たり前が実は少数派

*境界線を知ると皆さんの価値観も変わる

*車の右側通行、左側通行とその理由

*エスカレーターの片側空け  東京は右側空け、大阪は左側空けの理由

I 美人の境界線

*マリリンモンローを美人と思わなかったイヌイット

 イヌイット女性は選べても、白人は順位のつけようもない

美しいとか色気を感じる以前に、単なるもの珍しい存在でしかない

 美人は本能的にわかるのではない。文化が決めている

*太っているほど美人のポンペイ島

 平安美人もふくよか

豊かさへのあこがれが美の基準を作る

*下唇に入れる皿が大きいほど美人・ムルシ人

辺見えみりさんの皿合成写真

*首が長いほど美人・パタウン人

中川翔子さんの首長合成写真

なぜ美人は文化によって違うのか

 人間は自然が大嫌い

 自然のままのすっぴんはきれいでない。化粧すると綺麗。

 自然のままに勝手に生えてくる雑草は汚い。栽培すると綺麗。

 首を長くする、太る、やせるなど、いずれも自然のままではなくすると美しい。ただしその自然のコントロールの仕方が違うのだ。

*クイズ 中国ウイグル族の美人は?
 眉を一直線につなげるのが美人

II 恥ずかしさの境界線

*ヤップ島の女性は上半身裸で恥ずかしくない。なのに足が少し見えても恥ずかしい。

*恥ずかしさを感じるのは本能ではなく、文化。身体に境界線はない。各文化が独自に体に線を引いて、どこを見せても良い、いけない、恥ずかしいと決めている。

*男女一緒に食事するのは恥ずかしい。

*動物的な行動(自然のまま)が恥ずかしい

III ジェスチャーの境界線

*ピースサインの意味の違い

*小指を立てるジェスチャーの意味の違い

*インドでは小指を立てるのはトイレに行きたいの意味

IV 色の境界線

*虹は何色か?

 虹が3色、2色に見える民族

*自然界の色は連続的。それをそれぞれの文化が独自に、ここからここまでが赤、青などと境界線を決めている。

  何が重要か、何を見極めることが重要かによって決めている

  赤、青に分類で十分だった民族は虹は2色と認識する

*卵の中心は何色

 沖縄でもかつて青身だった

 沖縄の伝統文化による色は赤と青のみ、黄色という分類はなかった。黄色の部分は青に入っていたから、青身 
  
  稲の収穫可、不可を見分けることが重要で、稲の成熟度が色の2分類基準になった

*本土の文化でもかつて緑という分類はなく、青に入っていた

 青竹、青虫、青梅、青大将、青信号などグリーンを青というのはその名残

まとめ

 「どの民族も、いったん文化による境界線を学習するとそれに囚われ、世の中を文化というフィルターを通して見てしまいます。でもフィルターを外して境界線を忘れると、視野が広がり、新たな世界が見えてくる。異文化とのおつきあいもうまく行くのではないでしょうか?」。




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