「江戸川大学学生団体の現状−多彩な活動の数々−」

『駒木キャンパス』第7号1998年3月

江戸川大学学生部次長:斗鬼 正一、学生委員:郡司 俊雄

*現状  大学生活を有意義で楽しいものにするために、講義やゼミへの積極的参加はもちろんであるが、関心を同じくする多くの仲間との出会いの場として、課外活動への参加もまた、きわめて重要である。とりわけ、人づきあいが苦手で、小さな人間関係の輪の中に閉じ込もる人が増えていると言われる中、年齢の違う先輩、後輩、他大学生、社会人として活躍している卒業生との出会いは、自分の世界を広げてくれる貴重な機会である。それゆえ本学では、開学以来、学生団体の設立促進に努め、開学当時に設立された団体が現在も数多く存続し、OBも増加している。現在活動しているのは、文化系は部8、同好会2、愛好会6、体育系は部11、同好会1、愛好会6、合計34団体である。

*文化系団体  こうした中で、文化系団体の特徴は、マスコミを中心に広くコミュニケーションを研究対象とするマスコミ学科、現場に出かけ、生の情報収集を行うフィールドワーク重視の応用社会学科、環境問題を学問する環境情報学科という、各学科の特徴をそのまま反映している、という点であろう。

 すなわち、マスコミ関係では、新聞はもとより、パンフ、雑誌まで発行する新聞部、昼休みのラジオ、学園祭オープンスタジオのRT放送部、学内CATV、大学広報ビデオの黄色いたんぽぽを初め、FM-ERS、マルチクリエイティブクラブMEE、マスコミ研究愛好会、そして映画同好会と多彩である。文芸雑誌のハイパー情報部、短歌愛好会、企画養成愛好会いったんもめん、ライブ活動の音楽部JOYCE、電子音楽愛好会は、自己表現による情報発信をめざす。

 また、自分の足と目で知的好奇心を満足させようと言うのが、丸の内線沿線ナイトウオーク、臨海副都心探検などを企画する都市探検部である。また、アウトドア愛好会、野外活動愛好会、フリーマーケット愛好会は、やはり積極的に外に出ていこうという現場重視型で、かつ環境問題にも視点を広げようという団体である。

*体育系団体  江戸川大学のキャンパス・スポーツはここ数年、競技スポーツ志向と生涯スポーツ志向の二極化の傾向にある。ともに、身体運動を通じて学生に楽しみ、健康、交流、やる気、自信、自己実現等をもたらし、学生生活を活性化させることは言うまでもない。生涯スポーツは参加者の自由度も高く、楽しみや利益が主要な目的として行われる。競技スポーツはインカレ・全国大会等をめざす水準のスポーツで、競技団体、社会との関わりも増すことから選手の自由度も少なくなるが、逆に、競いあう中での充足感や勝利の楽しさは深くなる。またその活躍が所属大学等に利益をもたらすこともよく知られている。

 また創部以来4ー5年を経て、生涯スポーツから競技スポーツ志向へと進展する団体も増えている。千葉大学サッカー一部リーグ昇格を決めたサッカー部を初め、バスケット部、バドミントン部、ラグビー部、軟式野球部、バレー部等々。中でも、関東エリアリーグで活躍するアメリカンフットボール部は、夕闇の迫るグランドでの練習に鬼気迫るものがあり、合理的な練習姿勢は他の団体にも大きな影響を与えている。

*問題と今後の課題  まず学生側の問題点としては、団体所属なしの学生がかなりの割合おり、大学への帰属意識はもとより、大学にきても居場所がないから、講義が終わるとアルバイトへ直行ということになりかねない。また仲良し数人だけで結成し、仲間を広げようとしないため、同じ分野に多数の短命な団体が並存してしまう、という問題もある。 文化系団体の場合、団体としての目的意識が必ずしも明確でないこともあり、とりわけ短命に終わる団体が多いし、積極的に参加するのは一部部員だけ、という団体も多く、団体自体の一層の充実とともに、啓発の必要性も検討する必要があろう。

 体育系の場合も、たとえ「するスポーツ」への直接的な参加がなくと、「見る、応援するスポーツ」の持つドラマ性、メディア性は大学に関わる人々にインパクトやコミュニケーションを提供し、大学の活性化やアイデンティティを醸成することに役立つものであるから、生涯スポーツの充実と併せて、競技スポーツを志向する団体への支援のあり方が検討されなければならない。

 制度的な問題点としては、開学当初から、団体設立自体に力を注いだ結果、組織、運営、そして課外活動に対する学生の認識などの面で、大学の団体として必ずしも必要十分な条件を満たしているとは言えない場合が見受けられ、実際対外的に問題が生じた例もあった。それに対する対策として、1996年には、対外的にも大学らしい課外活動団体への飛躍を目的に、学友会、クラブ幹事会にも協力を求め、部・同好会・愛好会規定、部・同好会昇降格規定を設けた。それにより、その分野、種目で対外的に大学を代表する団体を部、部への昇格をめざす団体を同好会、それ以外の団体を愛好会と区分し、役員組織、会計処理、活動計画、昇格、降格、大学、学友会からの援助なども明確に規定を定めている。