斗鬼正一研究業績
香港研究


「香港の都市空間と社会−汚れと自然の視点から−」
1998(平成10)10
『アジア世界−その構造と原義を求めて(下)』大胡欽一編、渋谷研、石川浩之、馬淵悟、木佐木哲朗、森谷祐美子、杉井純一、高桑史子、斗鬼正一、柵橋訓共著、八千代出版 第4章

概要
 自然の支配する空間から,都市空間がどのように切り取られ、文化によって統制、確保されているのかを,清潔感に注目し,香港の人々の我々意識との関連において検討。人々自身の作り出す自然である汚れ,清潔化への文化による統制の事例から,文化の作品としての都市とは何かを展望した。
p.55p.71(全211ページ)



「香港の都市空間と自然−食文化の事例から−」
1995(平成74
『中国関係論説資料』36、論説資料保存会

概要
 
人間は身体空間の内部、外部の境界を明確化することが存在の基本要件であるが、他方で新陳代謝が必要で、外部から他の生物の身体を摂取しなければ生存していけない。それゆえ、境界明確化のために料理にまつわる多くの文化的統制が設定されている。これは都市空間でも同様のはずで、食のために都市空間に取り込まれる自然の諸要素をどの様に統制し、都市空間を、自然の支配する空間との間に境界が設定された、文化の支配する空間として確保、維持しているのかを検討した。
 p.95
p.104(全209ページ)



「香港の都市空間−空間占有空間行動の統制の事例−」
1995(平成7)年3
『情報と社会』5号、江戸川大学

概要
 
香港の都市空間における行列、座席確保、などの空間占有行動に対する文化の統制を事例として、自然を統制し、文化を支配する空間としての都市空間を確保、維持するために、他ならぬ文化の主体たる人間自身の動物性がどのように統制されているかを検討した。
 p.51
p.63(全218ページ)



「都市空間と自然−香港の社会と動植物−」
1994(平成64
『中国関係論説資料』35論説資料保存会

概要
 
都市空間を文化の自然に対する支配が徹底した空間ととらえ、そこに侵入する、そして人々自身が持ち込む動物、植物という自然を、文化がどの様に統制しているのかを、食、ペット、野鳥、動物園、植物園、街路樹落ち葉処理、せん定などの事例から探り、香港人の我々意識との関連を検討した。
 p.91
p.100(全180ページ



「香港の都市空間と自然−食文化の事例から−」
1994(平成6)3
『情報と社会』第4号、江戸川大学

概要
 
人間は身体空間の内部、外部の境界を明確化することが存在の基本要件であるが、他方で新陳代謝が必要で、外部から他の生物の身体を摂取しなければ生存して行けない。それゆえ、境界明確化のために料理にまつわる多くの文化的統制が設定されている。これは都市空間でも同様のはずで、食のために都市空間に取り込まれる自然の諸要素をどの様に統制し、都市空間を、自然の支配する空間との間に境界が設定された、文化の支配する空間として確保、維持しているのかを検討した。
 p.95
p.104(全209ページ)



「移民の空間的適応について−香港の事例−」
1993(平成59
『社会人類学からみた日本』大胡欽一,村武精一編、第3部河出書房新社

概要
 移民を空間的側面からとらえ、中国大陸からの移民、難民である香港人が未知の、そして世界一の過密都市空間にどの様に適応していったかを、祖籍地の土、風景画の扱い、ごみ処理、住居空間といったもののレベル、社会的定位の準拠空間の確保といった我々意識のレベル、意味空間の都市計画への投影、物理的距離の象徴的解消といった空間のレベルにおいて検討した。
、p.222〜p.235(全314ページ)



「都市空間と自然−香港の社会と動植物−」
1993(平成5)3
『情報と社会』第3号、江戸川大学

概要
 
都市空間を文化の自然に対する支配が徹底した空間ととらえ、そこに侵入する、そして人々自身が持ち込む動物、植物という自然を、文化がどの様に統制しているのか、食、ペット,野鳥,動物園、植物園、街路樹、落ち葉処理、せん定などの事例から探り、香港人の我々意識との関連を検討した。 p.91p.100(全180ページ)



「情報伝達と象徴的境界−「国際都市」香港の事例−」
1991(
平成3)3
『情報と社会』創刊号、江戸川大学

概要
 
社会はその環境を分類、評価し、対応行動を定め、成員に伝達していく仕組み、いわば意味空間の地図を文化要素として設定している。本稿では多民族、中国各地出身者混住の香港で、香港人の文化が、どのようにすでに存在した物理的境界とは異なる象徴的境界を設定し、意味空間の地図を伝達しているかを検討した。
 p.55
p.66(全183ページ)



「境界に関する一考察」

1989(平成元)年10
『明治大学社会・人類学会年報』第3号、人間の科学社

概要
 
世界一の過密都市香港における現地調査の資料を用い,香港生まれ、育ちの人々が増え、さらに返還が近づくにつれて、香港人意識の高まってきた人々が、どのように自らの空間を切り取り、確保しているかを、我々意識との関連に注目して検討した。
 p.26
p.36(全210ページ)